ロボット技術や人工知能・ICT・センシング技術・画像解析技術などを複合的に用いて、効率的で生産的な農業を目指すアグリストのスマート農業。
農業といっても様々な作物がある中でピーマンを最初のロボット開発の作物としたアグリスト。アグリストが収穫ロボット開発に選んだ作物はなぜ「ピーマン」だったのか。
テクノロジーを活用した農業を実践するアグリストの、農業に対する思いをあわせて紹介します。
ピーマンとは?
ナス科トウガラシ属の植物。原産地は中南米の熱帯地方で、18世紀にアメリカから海を渡ってベル型の大型ピーマンが日本に伝わりました。中型種がつくられ、家庭の食卓に並ぶまで普及したのは終戦後のこと。
赤色ピーマンと緑色ピーマンの違い
日本で流通しているピーマンの多くは「緑」色の未熟なピーマン。完熟すると、カプサンチンという赤い色素が増えて赤ピーマンになります。熟した赤色ピーマンの方が柔らかく、甘みがあるのが特徴です。
ピーマンの栄養素
ビタミンCの量は100g中76mgととっても豊富。ビタミンCには抗酸化作用があり、ピーマンは加熱調理してもビタミンCの損失がほとんどないのが特徴です。また、βカロテン当量も100g中400μg含まれています。
農業ロボット開発にピーマンを選んだ理由
宮崎県新富町は県内有数のピーマンの主産地。
そんな新富町内で、2017年から地元の農家らたちが集まり勉強会を開いていました。
生産者の声から生まれたアグリスト
その勉強会の中で「収穫時に人手が足りず困っている」「収穫時の人手不足をサポートしてくれるロボットがほしい」と、ロボットを必要とする声が上がっていました。勉強会参加者の多くはピーマン農家、きゅうり農家。担い手不足や農業従事者の高齢化など、今後の人手不足も想定される現状でした。
ボトルネック:農作業の半分以上を収穫作業にあてている
ピーマンの収穫期間は8か月と長期間に及びます。単価の高い大きさで1つでも多くのピーマンを収穫する必要があります。しかし、実際は農作業の半分以上を収穫作業に追われる生産者にとって収穫時の人手不足は深刻なものでした。
スマート農業が持続可能な農業を実現
農家さんの声から生まれたアグリストの開発するピーマン自動収穫ロボット「L」は、ハウス内にはられたワイヤー上をロープウェーのように吊り下げ式で空中移動し、独自機構の収穫ハンドでピーマンを収穫します。また、ロボットの開発だけでなく100年先も続く持続可能な農業の実現に向けて、テクノロジーを活用した農業を実践しています。
農業の未来への想い
経験や勘に頼った栽培や、その年の天候に左右される収穫量。農業の世界にはまだまだDX化が必要な要素がたくさんあります。
データを活用した農業
アグリストはそんな現状を、ロボットから収集した農場ビッグデータをAIで解析し、データに基づく再現可能で生産性の高い農業を実現することで、”誰もが再現可能な農業”にしたいと考えています。
随時視察受け入れ中
弊社は自社でロボットを活用した営農を通して、企業様や自治体と連携して次世代農業パッケージの販売を行っています。
ご興味のある方は、HPお問い合わせページよりご連絡くださいませ。 また、視察は有償のため予めご了承くださいませ。