ディープテックのAGRIST株式会社

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AGRIST、AI搭載の自動収穫ロボット「Q」で、夜間稼働・24時間稼働の実現を目指す

2025年10月30日 プレスリリース

AGRIST、AI搭載の自動収穫ロボット「Q」で、夜間稼働・24時間稼働の実現を目指す

人との協働と生産性最大化を両立、主枝の誤切断リスクを99.96%抑制

農業課題をディープテックで解決するAGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町、以下「AGRIST」)は、AIとロボット技術を融合させ、機能強化した新型自動収穫ロボット「Q」をリリースします。このロボットはデータ収集によるAIの学習強化を目的に自社農場で先行導入をし、翌年4月以降から順次レンタルを開始します。

AGRISTは、生産者の声から課題ドリブンで生まれたディープテック・スタートアップです。創業のきっかけは、宮崎県新富町の地元生産者から寄せられた『収穫の人手が足りない』という切実な声でした。AGRISTは、日本の農業が直面するこの深刻な課題を解決するため、AI搭載型の自動収穫ロボット「L」や「Q」を開発しました。これらの収穫ロボット開発と営農支援アプリケーションの提供を通じて、農業の「生産性向上」と「省力化」に貢献してまいりました。

■ 自動収穫ロボット「Q」が実現する、安心と効率

日本の農業生産現場では、基幹的農業従事者の平均年齢が68.4歳と高齢化が進行し、人手不足が恒常的な課題です。キュウリ自動収穫ロボット「Q」は、作業の自動化に留まらず、農業経営の安定化と、生産者の方々が安心して働ける環境づくりに貢献するため、従来機から4つの改良を行いました。

1. 「人」と「ロボット」の安全な協働の促進

農場での安全性を最優先し、音声案内機能や衝突防止センサーを追加しました。これにより、作業現場における労災リスクを低減し、安心して作業に集中できる環境を提供します。

2. 24時間稼働を見据えた夜間収穫機能の搭載

夜間収穫に対応する機能を搭載しました。24時間稼働の実現を目指すことで、ロボットによる収穫量が増加し、生産性を最大化し、農業経営の安定化に貢献します。

3. 誤切断リスク99.96%抑制による品質確保

主枝切りリスクが低減しました。 独自開発の収穫ハンドに搭載された誤収穫防止センサーとカメラは、作物の生命線である主枝の損傷を回避します。この機能により、主枝の誤切断リスクは99.96%抑制でき、収穫物の品質向上と廃棄ロスの削減に貢献します。

4.  高い汎用性による導入障壁の低減

機体の共通化を図り、故障率の低減や、ピーマンやキュウリなど様々な作物に対応できる汎用性の高い設計へ変更しました。また、収穫範囲は従来機より縦方向に50cm高くなり、より高い位置にある作物の収穫が可能となりました。

■まとめ

AGRISTの強みは「現場主義」です。「Q」の開発においても、生産者の方々の声に耳を傾け、安心安全な協働と持続可能な営農の両立を意識した改良を行いました。特に夜間稼働と安全性の強化は、生産者の心理的・物理的負担を軽減し、ロボットとの協働を醸成するための重要な機能です。今後もAGRISTは、ロボットによる収穫性能の向上だけでなく、データ収集やAI連携といった総合的な性能を向上させます。

AGRISTはこれからも、『100年先も続く持続可能な農業の実現』に向け、地域経済を支える農業の振興に貢献できるよう、挑戦を続けてまいります。

■ 展示会出展情報

自動収穫ロボット「Q」の実機は、11月末から12月頭にかけて開催される展示会に出展します。詳細については、pr@agrist.comまでお問い合わせください。

 産業交流展2025 11月26日(水)~28日(金)

 2025国際ロボット展 12月2日(水)~6日(土)

■ 自動収穫ロボット「Q」概要

重量130kg
寸法D790 × H2,230 × W1,180 mm
レール径Φ31.8 or Φ48.6 mm
レール間距離600 mm
収穫性能1個 / 分 *向上予定
安全機能畝端検知、誤収穫防止センサー、非常停止ボタン、過負荷検知
新機能畝間移動、夜間収穫用ライト、脱輪防止センサー、衝突防止、音声案内

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