収穫ロボットとビニールハウスから収集した画像データやセンシングデータなどをもとに、AIが分析し収穫率の向上を実現する
AGRIST株式会社(宮崎県児湯郡新富町 代表取締役:齋藤潤一、以下 アグリスト)はマイクロソフト コーポレーション(本社:米国ワシントン州 以下、マイクロソフト社)が提供する、スタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択されました。アグリストはこのプログラムを活用し、収穫の労働力不足の解決を目指します。
【AGRIST株式会社について】
アグリストはテクノロジーで農業課題を解決するベンチャー企業です。2017年から宮崎県新富町の農家らと開催している「儲かる農業研究会」で自動収穫ロボットの要望を受け、2019年に設立されました。
農業の収穫の労働力不足の課題を解決する自動収穫ロボットを、地元の農家と一緒に開発をしています。
高齢化による労働力不足をの課題を解決し、100年先も続く持続可能な農業を実現します。
【Microsoft for Startups採択の背景】
開発した自動収穫ロボットに搭載したカメラの作物画像データやセンシングデータを収集し、農家とともに今まで収集が難しかった農業用データのビックデータ化を実現させます。そこから、どの条件時に収穫量の変化があるのかや病害虫の発生状況を時系列データとして取扱い、分析することで経験や勘に頼らず再現可能な農業の新しい仕組みの確立を目指します。
また世界中から情報を収集するため、マイクロソフト社のリソースが必要だと考え当プログラムの応募に至りました。
【Microsoft for Startups とは】
マイクロソフト社が提供するスタートアップの事業成長を推進する支援プログラムです。
140を超える国で展開されています。当プログラムに採択されたスタートアップ企業は、Microsoft Azureをはじめとするテクノロジーのサポートに加え、同社のリソース特典やパートナーネットワークを活用した事業拡大の支援が受けられます。
(Microsoft for Startups概要: https://startups.microsoft.com/)
【Microsoft Azureとは】
Microsoft Azureはマイクロソフト社が提供する世界中の企業が利用しているクラウドサービスです。
データ分析や人工知能など、様々な開発業務をクラウド上で行うためのプラットフォームを提供しています。
【アグリストが目指す農業AI】
世界中の収穫ロボットのデータをリアルタイムで収集し、収穫量の予測を可能とするサービスです。
また地域に合わせた最適な作物育成方法をAIが通知し、農家の収穫量の向上に貢献します。
【今後の展開】
アグリストは自動収穫ロボットを作り、様々な地域で導入しデータを集積。そこで得たデータを解析し熟練した農家の栽培方法を再現し世界に展開します。さらにロボットを改良し新しい農業の形を提供する農業AIプログラムを立ち上げました。熟練した地元農家たちのノウハウをデータ化し、Microsoft Azureに情報を蓄積します。
1.自動収穫ロボットのデータ活用
収集したデータを分析し、学習させることでより精度の高い判断ができるロボットになります。
さらに場所を選ばず、ロボットとハウス内の状況(病害虫・収穫量・ロボットの作業状況)をリアルタイムで把握が可能になります。
2.ビニールハウスの環境をコントロール
気象条件の差が激しい日本でデータを収集することにより、地域に合わせた作物の生育環境を提案していきます。
そして、ハウス内の自動コントロールをすることで失敗しない農業の確立を実現していきます。
3.日本で培ったノウハウを世界に展開
世界中のロボットに栽培方法を反映し、状況を管理することで収穫量を常に把握が可能な未来へ。
バランスの取れた食糧供給を目指しています。
4.世界各地のエンジニアと連携
agrissを活用し、世界中のエンジニアが自国から参画できる仕組みを作り、自国の食糧問題を自国のエンジニアが解決できるプラットフォームを実現していきます。
【ロボットを導入し農業を最適化】
アグリストでは収穫の労働力不足を解決する自動収穫ロボットを農家の声を反映させて開発しています。
多くの農家の方に導入してもらうため、機能をシンプルにし、手の届きやす価格のロボットがコンセプトです。
アグリストのロボットを導入することで、人が取り切れなかったピーマンを収穫し、収穫量と所得の向上を目指します。さらに、収集した画像データを活用し病害虫の発見や環境制御に取り組むことで、ロボットが人をサポートする農業を実現します。(詳しい自動収穫ロボットの詳細:https://agrist.com/lp/)