最近、日本では異常気象が増え、自然災害が多くなっています。ゲリラ豪雨や台風、猛暑などが毎年のように襲い、生産者の方々は甚大な被害を受けています。丹精込めて育てた作物が、あっという間に台無しになることも珍しくありません。
これらの異常気象は気候変動の影響を強く受けており、いつどこで起きるか予測不能で、ベテラン生産者の長年の経験や勘を持っても対応しきれないのが現状です。
農業課題の核心:予測不能なリスクと労働力不足
こうした状況は、高齢化が進む日本の農業にとって、さらに深刻な問題を生んでいます。日本の食料自給率の低下や、地域社会の衰退にもつながりかねない、まさに今、向き合うべき農業の課題と言えるでしょう。
自然災害が農業にもたらす問題は多岐にわたりますが、その中でも特に大きな壁が二つあります。
まず一つ目は、予測できないリスクの増加です。従来の方法では、突発的な異常気象に対応しきれなくなっています。いつ、どこで、どれくらいの被害が出るか予測が難しいため、生産者はいつも大きな不安を抱えながら、不安定な経営を強いられています。
二つ目は、収穫量や品質の不安定さです。異常気象は、作物の生育状況や収穫適期を大きく狂わせます。例えば、突然の豪雨で病害が広まったり、長引く日照りで実が大きくならなかったりすることで、期待していた量の収穫ができなかったり、品質が低下したりします。これにより、せっかく育てた作物が市場価値を失ってしまうことも少なくありません。
気象庁 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html
AGRISTの技術が拓く農業の未来
私たちAGRISTは、これらの農業課題をテクノロジーの力で解決し、安定した農業経営へと転換することを目指しています。
AGRISTが開発する自動収穫ロボットは、この課題を解決するための具体的な答えの一つです。例えば、ピーマンなどの作物は、人手不足が深刻な中で、適切な時期に十分な量を収穫するのは至難の業です。収穫が遅れると、せっかくの作物の品質が落ち、市場での価値も下がってしまいます。
AGRISTのロボットは、AI(人工知能)を使って作物の育ち具合を判断し、収穫を行います。これにより、収穫の機会を逃すことや品質の低下を最小限に抑えることで、安定してたくさんの収穫ができるようになります。ロボットは長時間稼働できるので、休まず効率的に作業を進められます。これは、暑い中での作業者の負担を減らすことにもつながり、働く効率を大きく高めることにも貢献します。

さらに、ロボットが集める膨大なデータは、スマート農業を実現する上で欠かせません。生育データと環境データを組み合わせることで、作物の育ちをより正確にAI予測ができるようになり、気候変動にどう対応していくかを考えるための貴重な情報源となります。
AGRISTの技術は、単に収穫作業を自動化するだけではありません。生産者の方々が抱える精神的な負担の軽減にもつながっています。予測不能な自然災害と慢性的な人手不足という二重苦の中で、収穫作業や生育・環境調査の一部をロボットやAIが担うことで、経営の判断に集中する余裕が生まれます。
私たちは、AIを搭載した自動収穫ロボットをはじめとする農業DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることで、持続可能な農業の未来を創り続けていきます。
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