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【深堀りAGRIST_Vol.4】「儲かる農業」とはなにか

2022年10月23日 インタビュー

【深堀りAGRIST_Vol.4】「儲かる農業」とはなにか

概要

「100年先も続く持続可能な農業を実現する」をビジョンに掲げ、農業の課題に取り組んでいる、AGRIST。1ha1億の実現に向けて、自動収穫ロボット・栽培技術・ビニールハウスを用いた儲かる農業パッケージの開発を進めています。

2023年からは、鹿児島県東串良町にある1ヘクタールの土地を借りて、スマート農業を実践します。今回は、AGRISTが農業業界を新しくデザインするために、どのような展開を見据えているのかについてお聞きしました。

──そもそも、現在開発している「儲かる農業パッケージ」とは、どのようなものなのでしょうか?

AGRISTが開発した自動収穫ロボットを活用し、再現性のある農業を提供します。具体的には、自動収穫ロボットに最適化されたビニールハウスの中で、農作物を栽培します。その栽培方法は、自動収穫ロボットに適した独自の栽培手法です。そして、農作物が実ったら、自動収穫ロボットで収穫。

これらをパッケージ化して、儲かる農業を農家に広く提供することを目標にしています。

この再現性のある儲かる農業パッケージが成功すれば、東京、大阪、福岡など消費地に近い場所で農業をすることも可能になります。これまで地方で栽培していた農作物は輸送コストの影響で利益が薄まってしまうという課題がありましたが、それらを解決できると考えています。その結果、新しい農業のあり方をデザインできるのではないでしょうか。

──2023年からは鹿児島県東串良町で、儲かる農業パッケージを活用したスマート農業に取り組みます。R&Dとして進めるためには農家の視点が欠かせませんが、どのように協力し合いながら進めていくのでしょうか。

東串良町にいる農家の方と業務委託契約を結ぶ、あるいは協業のような形で一緒に取り組むことを考えています。現在は、社内のみならず、外部の採用支援会社からも協力いただき、スマート農業に取り組みたい農家または農場を募集しています。

──すでに私も試行錯誤しながらスマート農業に取り組んでいますが、やはり20年、30年と農業を続けられている農家と一緒に取り組める方が心強いですね。とはいえ、現状の儲かる農業パッケージは、まだ高性能とは言えません。今後、どのように再現性のある儲かる農業パッケージを作り込んでいくのでしょうか。

一つの方法として、農業を辞めたいと思っている東串良町のプロフェッショナルな農家に、AGRISTが開発している儲かる農業パッケージを使って農業を始めてみませんか?と提案をしてみることを考えています。業務委託契約を結んで一緒に取り組むことで、両方の知見を生かすことができます。

他にも、AGRISTが東串良町にスマート農業を活用したビニールハウスを構えるので、実際に農業をやりながら開発を進めていくこともできます。そこに農業歴の長い人材が関わってくだされば、もっと開発が早く進むと思います。その構想に向けて、採用も強化しているところです。

──たしかに、農業のプロフェッショナルが加われば、R&Dをより加速させられるかもしれませんね。

そうですね。採用を強化することはもちろん、みんなが持つ知見を共有していくことも大事だと考えています。だからこそ、リーダー制を取り入れ、リーダーを中心にメンバーのコミュニケーションを回していきたいです。

──東串良町におけるスマート農業の取り組みは、今後AGRISTにとってどのような位置づけになるのでしょうか。

東串良町に設置するAGRISTのファームは、いわば「Apple銀座(​​Apple Store Ginza)」のような立ち位置になるのではないかと思います。

Appleの社員は、オフィスで一生懸命に製品を開発しているかもしれませんが、それだけでは今後どうなるのかイメージしづらい。しかし、Appleの直営店である「Apple銀座」があることで、AGRISTの描く世界が見えやすくなる。いわゆるブランドの旗艦店のようなものになると思います。

──今後、AGRISTはどのような会社を目指していくのでしょうか?

一言でいえば、新しい農業をデザインする会社を目指しています。現在は、1ha1億という構想を掲げたり、スマート農業に向けたソフトウェアの開発に取り組んだりと、様々な側面を持っているかもしれません。

AGRISTに出資してくださる方は、新しい農業の未来を作ることに期待をしてくれている。もし既存の産業を作ろうとしていたとしても、誰も出資しませんよね。だからこそ、

私は新しい農業を通して「100年先も続く持続可能な農業を実現する」というビジョンを語っています。これから新しい農業をデザインすることに取り組んでいきたいですね。

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