AI農業のAGRIST株式会社

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「再現可能な農業」の実現に向けたピーマン生育データ収集の取り組みをスタート

2022年02月10日 2022年

ロボットが最大限性能を発揮し、誰もが再現可能な農業を目指します。

農業ロボット開発のAGRIST株式会社(宮崎県児湯郡新富町 代表取締役:齋藤潤一、以下 アグリスト)は、自動収穫ロボットが最も性能を発揮できる生育環境構築を目的として、自社の試験圃場でピーマンの生育データ収集を2022年から開始しました。具体的にはビニールハウス内の温度や湿度といった環境データや生育状況に応じたピーマンの画像データの収集に加え、ロボットがパフォーマンスを最も発揮できるピーマンの仕立て方、剪定方法、栽培方法を自社の圃場で検証しています。収集されるデータを基にロボットの仕様やピーマンの栽培体系を確立し、「再現性・収益性の高い農業」の実現を目指します。
なお、アグリストは農業分野へ新規参入を考えている企業の方、自社の製品や技術とアグリストの自動収穫ロボットを組み合わせることで「より収益性・再現性の高い農業」を目指す企業との協業案を募集しています。ご関心のある方は下記リンクよりお問合せください。
(お問合せ先:https://agrist.com/contact/contact01

【再現可能データとは】

再現可能データ

農作物は潅水等の一定量の入力をすると着果等の一定量の出力があると仮定します。その入力と出力を定量的に測定することで、入力と出力の相関関係を見つけることが可能です。

ハウス内の環境や栽培管理、土壌の内部環境を数値データとして可視化し、その入力データに対し、農作物がどのようにアウトプットするかデータ収集を行います。ハウス内環境データ、土壌の内部データは定点観測で各種センサーにより収集します。株の状態は自動収穫ロボット「L」が圃場内を周回し、農作物の株の状態のデータを定期的に取得します。従来の定点観測で株の状態を測定しようとすると、カメラやセンサが複数台必要になり、非常に高額になってしまうのが課題でした。その課題をアグリストが開発する自動収穫ロボット「L」が解決します。

これらのデータを収集、蓄積、解析することで、過去に起きた事象の予測が可能になります。また、そのデータが様々な状況において蓄積されることで、予測の精度が高まります。この”予測”ができることにより、再現可能な農業が実現できます。私たちはこの予測の元になるデータを「再現可能データ」と呼んでいます。

(自動収穫ロボット「L」に関して:https://agrist.com/products/robot

【データがもたらすもの】

再現可能データを収集することで、入力と出力の相関関係が可視化できます。それによって下記のような事が可能になります。

  • ロボットの収穫効率化
  • 農作物の収穫量予測/向上
  • 農作物の育成ノウハウの定量化
  • 病害虫の早期発見

アグリストは100年先も持続可能な農業実現の為に、ロボットと人が共存する新しい農業を提案します。その実現には、ロボットが活躍できる環境を整えることも非常に重要になってきます。私たちは自社で建設した試験圃場や2022年3月に建設開始予定のアグリストファームでそれを体現し、全国に展開していきます。

【ピーマン自動収穫ロボット「L」】

「人をサポートするロボットが必要だ。」という農家の声を受け、開発されたのがアグリストのピーマン自動収穫ロボット「L」です。より多くの農家にロボットを使ってもらおうと、機能をシンプルにし「手の届きやすい価格のロボット」がコンセプトです。
アグリストのロボットを導入することで、人が取り切れなかったピーマンを収穫し、農業の人材不足という課題を解決します。
人をロボットがサポートすることで100年先も続く持続可能な農業の実現を目指して事業を展開しています。
(詳しい自動収穫ロボットの詳細:https://agrist.com/products/robot

採用


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