ロボットを扱う仕事に就きたいという方に、ぜひ知っておいていただきたいのが、ロボットを扱うベンチャー企業です。ただ、どんな仕事をしているか、どんな会社があるのか分かりにくいかもしれません。
この記事では、ロボットベンチャーがどんな仕事をしているのか、ロボットベンチャーのメリットデメリットなどを詳しくご紹介していきます。
ぜひ、転職の際の参考にしてください。
ロボットベンチャーとは?
最先端のロボットを扱う仕事
ロボットベンチャーとは、最先端のロボットを扱う仕事をしているベンチャー企業のことです。「ベンチャー」の部分を解説すると、新しいサービスやビジネスを展開させていく会社のことをいいます。明確にこれがベンチャー企業という定義はありませんが、新しいアイデアと技術がある会社のことを指します。
会社の規模についても、定義はありませんが、比較的大きくない中小の規模の企業がほとんどです。ベンチャー企業のもう一つの特徴は、ベンチャーキャピタルなど投資機関から援助を受けているところも多いということです。
ロボットベンチャーは、自社の技術を活かし、中小の規模ながら投資支援などを受けて活躍している会社と位置づけることができます。
ベンチャーならではの自由な社風
ベンチャー企業の内部の特徴としては、企業規模に関わらず、自由な社風の会社が多いことが挙げられます。大企業のように長い歴史がないため、型にはまり切った仕事をするわけではないということです。また、大企業よりも社員の人数が少ないため、一人ひとりの意見が通りやすく、アットホームな雰囲気の会社も多いようです。
ロボットベンチャーでは、こういったベンチャー企業ならではの環境で、ロボットの開発などの仕事をしています。自由な社風の会社で働きたいという人にぴったりといえます。
ロボットベンチャーでどんな仕事をするのか
設計
1つ目にご紹介するのは、設計の仕事です。名前の通りロボットの設計図を書いたり、設計したりする仕事です。工業や農業、介護用ロボットなどさまざまな仕事で使われるロボットの設計をします。知識だけでなく、独創性や工夫も求められる仕事です。
また、1人で設計することもありますが、複数人で設計を行うこともあるので、コミュニケーション能力も問われます。
プログラミング
プログラミングは、ロボットの内部であるソフトウェア部分を担当する仕事です。設計と同じくらい知識を要求される仕事といえます。実際に作るのはロボットの内部ですが、ハード面もしっかりと理解しておく必要があります。
管理
管理は、ロボットを管理する仕事です。日々使用する工業や農業などのロボットは、メンテナンスが不可欠といえます。そのため、作ることと同じくらい管理していくことも大切です。動作の正常さを確認したり、不具合などが起きた時に対応する仕事です。
そのほか
上記の3つ以外にも、ロボットベンチャーでは、仕事があります。直接ロボットとは関わらないですが、営業や事務などです。こういった仕事は、一見ロボットとは関係ない分野と思われますが、営業の仕事でもロボットに詳しい必要があります。
なぜなら、営業は実際にロボットを購入したい人と話を進めていく仕事ですので、ロボットに関して知識がないとできません。同様に事務職であっても、顧客から商品に関する問い合わせが来ることもあります。
ロボットベンチャーのメリット
国も「日本ブランド」として期待する仕事である
ロボットベンチャーは、実は日本政府も日本の強みとしてさらに伸ばしていきたいと考えています。政府のベンチャー企業への取り組みとして「ベンチャー・チャレンジ2020」をご紹介します。
この取り組みは、日本の素晴らしいベンチャー企業を日本政府の機関などでサポートして、世界でグローバルに活躍してもらおうというものです。政府機関による、事業の資金やノウハウの提供が受けられるため、数々の企業が成長を果たしています。
出典:内閣官房 日本経済再生総合事務局『「ベンチャー・チャレンジ2020」にかかる政府関係機関コンソーシアム及びアドバイザリーボード(第1回)事務局説明資料』
人の役に立つ仕事である
ロボットベンチャーのメリットとして、最先端の技術を使い、さまざまな人の役に立つ仕事であることが挙げられます。ロボットを作ることで、人手不足などその業界が抱えている課題を解決し、貢献することができます。
ベンチャーなので独自の技術に携わることができる
ベンチャー企業はその企業しか持っていない独自の技術があり、それに関わることができるというメリットがあります。ノウハウを勉強できるので、将来起業したい場合にも経験が役に立ちます。
ロボットベンチャーのデメリット
大企業に比べると社内制度が整備されていない
ロボットベンチャーは、中小企業が多いため、大企業に比べると整備されてない部分が多いというデメリットがあります。研修制度などがなかったり、退職金制度がなかったりといった場合があります。
近年では、社内制度や福利厚生が整ったベンチャー企業も増えてきていますが、転職の際には注意するべき項目でしょう。
独自の技術や文化が合わない可能性がある
ロボットベンチャーは、自社の技術を元に仕事をしていますし、会社の規模が小さい所が多いので、仕事の幅が狭い場合があります。そのため、自分が本当に関わりたい技術か、自分にあった会社かは慎重に選ぶべきです。
ロボットベンチャーならAGRIST
ロボットの力で農業に貢献
AGRISTは農業用のロボットを開発している会社です。AIを搭載した自動収穫ロボットを開発するなど、農業分野で広く世界に貢献しています。
国のスマート農業実証プロジェクトなどに認定
AGRISTは、その活躍からさまざまな賞を受賞しています。ビジネスプランコンテストでは10以上の受賞、JAアクセラレーターにも選出されています。
これらの受賞歴も、AGRISTが広く社会に評価されているという証です。
0から自社開発をしている
転職者から見たAGRISTの強みとしては、委託を受けずに自社製品を0から開発している点が挙げられます。農場の横にある自社の開発ラボで開発をしているので、農業問題を解決できるロボットを作ることができます。
ロボットベンチャーで「未来」を作ろう!
この記事では、ロボットベンチャーがどのような会社であるかをご紹介しました。ロボットベンチャーは、中小など規模が大きくない会社がほとんどですが、その革新的な技術やアイデアで日本や世界をリードする可能性を持っている企業だといえるでしょう。その動向には、ご紹介したように日本政府も期待を寄せ、支援をしています。
この記事が、ロボット技術者の方の転職時の参考になりましたら幸いです。