AGRISTは、次世代を担う子どもたちに農業への関心を深めてもらうため、安房農業協同組合(以下、JA安房)と連携し、千葉県館山市を中心としたJA安房管轄内の小学校を対象とした「ロボットのリモート操作による収穫体験」を6月に開催しました。
開催の背景
日本の農業は、深刻な担い手不足、就農者の高齢化、そして気候変動による生産量の不安定化という、複合的な課題に直面しています。AGRISTは、AIロボット技術によって収穫作業の自動化・省力化を実現し、これらの課題解決に貢献してきました。JA安房は、いのちを支える食・農業、さらには地域、自然との関わりを学ぶ「食農教育活動」を展開しています。両社のそれぞれの知見を持ち寄ることで、子どもたちの一次産業への興味の高まりや、50年後、100年後の日本の農業を支える一助になることを期待しています。
リモート操作による収穫体験について
本イベントは、作物が育ち手元に届く喜びを体験する収穫体験に加え、近年注目を集めるスマート農業技術に触れることで、子どもたちへ食料生産の現場や日本の農業の課題、一次産業の未来の可能性や将来の夢について考える学びの場を提供しました。収穫ロボットの機能の一つである遠隔操作機能を活用して実施しました。
体験概要
当日はJA安房とAGRISTの取り組みについて説明後、農場と学校をオンラインで接続し、希望児童によるキュウリのリモート収穫体験を行いました。体験校には後日、協力農場よりキュウリが贈呈されました。
- 場所 JA安房管轄地区の小学校2校
- 対象 3年生(計約100名)
- 主催 JA安房、AGRIST株式会社
- 内容
- JA安房、AGRISTの取り組みについて説明
- ロボットの操作による収穫体験(2校合わせて計25名の児童が操作体験)
- 質疑応答、まとめ
体験の様子
後日農場からキュウリが贈られました。
コメント
体験した児童(抜粋)
・ロボットで野菜を収穫できることを知らなかったのでびっくりした。農業に興味が湧いた。
・ロボットでキュウリがとれてびっくり。一発で収穫できてうれしかった。
・遠くにいても収穫できてすごい。農業をやってみたいと思った。
AGRIST担当 大澤
日本全体で人手不足や担い手の高齢化が進んでいます。
新しい技術に触れる機会があることで、児童たちの食(農業)や将来の夢に対する意識が変わるのではないかと思ってます。農業に関わる職種には、栽培といったわかりやすい仕事だけでなく、私たちのような会社で新しい技術を開発する側に回るなど、多様な選択肢があります。
今回の体験では、子どもたちに大変喜んでもらいました。今後もこのようなイベントを通して、10年後、20年後の未来を創造する若い世代に農業や新技術の素晴らしさ、面白さ、が伝わる時間になると嬉しいです。
今後について
AGRISTでは、人手不足が深刻化する日本社会の中で一次産業にかかわる関係人口を増やすことを目的にロボットの遠隔操作機能を活用したイベントを開催しています。園児から障がいをお持ちの方まで体験できるイベントです。
今後の開催日程についてはリリースをご確認いただくか、直接担当者までお問い合わせください。