収穫ロボットの遠隔収穫機能を通した社会科体験と食育
遠隔収穫機能搭載のキュウリ収穫ロボットで新しい農業の未来をデザインするAGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町、代表取締役CEO齋藤潤一、CTO秦裕貴、以下AGRIST)は12月18日(月)に鹿児島県鹿児島市のこまつばら幼稚園で園児向けにキュウリ収穫ロボットの遠隔収穫体験を行いました。
遠隔ロボット操作で楽しみながら学ぶ未来の食育
社会科体験と食育の一環として、遠隔操作機能搭載のキュウリ収穫ロボットで収穫体験を行いました。園児たちはロボットを楽しく操作しながら農業と食品生産の重要性を学ぶ機会となりました。
当日は各クラスから選ばれた代表園児たちが埼玉県羽生市の農場のロボットを遠隔操作し、実際のキュウリの収穫体験を行いました。各クラスに設置されているモニターで遠隔収穫の様子を映し、協力しながら収獲しました。
今回の体験でロボットやAIを活用した持続可能な農業や食料生産の重要性の理解や、興味を育む契機となることを期待しています。今後もこのような体験イベントを展開していく予定です。
ロボットを遠隔操作し収穫したキュウリで野菜の美味しさを実感
収穫体験をした子どもたちからは「どうやってロボットをつくったの?」「まだまだロボットをつくってね」「赤く印がついて操作がしやすい」等の声をもらいました。
後日、こまつばら幼稚園には遠隔収穫体験で収獲したキュウリを含め500本が羽生農場から贈られました。
※写真提供:こまつばら幼稚園
こまつばら幼稚園 園長先生からのコメント
園児たちに未来の農業を感じてもらい、収穫した野菜(キュウリ)を食べて美味しさを認識してもらうために体験会を実施しました。タブレットで動画やゲームをするだけでなくロボットも動かせるようになることや、農家の人の手助けもできることを体験から記憶に残る体験をさせられたと思います。子どもたちが大きくなるころにはもっといろいろな技術が開発されて、AIも身近な存在になっていると思うので使いこなせるようになって欲しいです。
新しい農業体験を創造します(AGRIST VPoE 清水秀樹)
収穫ロボットは、単に自動で収穫するだけのロボットにとどまらず、人と共存できる新しいロボットテクノロジーとして、体験や感動を生み出す存在になると考えています。その一例として、遠隔操作でロボットをゲーム感覚で操作する体験を子供たちに提供しました。このようにロボットを活用することで、新しく、そして楽しい農業をイメージし、農業に興味を持ってもらいたいと考えています。
キュウリ収穫ロボットについて
キュウリ収穫ロボットは茨城県つくば市に拠点を置き、2021年から開発を行ってきました。前進機ピーマン自動収穫ロボット「L」の機構を一部応用し開発を進め、2023年9月に埼玉県の農場でレンタル導入を行いました。
ロボットの大きな特徴として、レール走行式で移動します。また、独自開発した収穫ハンドは、キュウリをハンド部で吸着し、吸着できた場合のみ掴みながらはさみで果柄をカットし、ロボットにセットしたコンテナへ折れないよう優しくキュウリを置きます。
▼関連プレス
・AGRIST、タカミヤ農場できゅうり自動収穫ロボット導入を開始
・【初導入】現場でのキュウリ収穫ロボット稼働にエンジニア手ごたえ974
遠隔収穫体験協力農場:株式会社タカミヤの愛菜 羽生農場
遠隔収穫体験協力:株式会社ジザイエ