AGRIST株式会社です。
アグリストはピーマンの自動収穫ロボットを開発しているロボットベンチャー企業です。
今回は農業を機械化(ロボットを導入)することによる収益性向上についての記事です。
- 機械化(ロボットを導入)を検討しているが迷っている
- 費用対効果が見込めるか知りたい
- ロボットの性能が分からない
こういった疑問にお答えできる内容となっております。
収穫の担い手不足の農家様、新規事業で農業進出を考えている企業様の参考になれば幸いです。
農業を機械化することにより収益アップが可能
着果負担減少による収穫量のアップ
作物に実が成り続けると、木から栄養を吸い続けるために木に大きな負担がかかってしまいます。
既に大きくなった実に栄養が使われ、小さな実の成長が阻害されることで収量が下がってしまいます。
特にピーマンやトマトといった一つの木に複数の実がなる作物においては、適切なタイミングで実を収穫し着果負担を軽減することが収量確保のために極めて重要です。
このような背景から、収穫の担い手不足は収穫量だけではなく、木になる実の数に影響を及ぼします。
そこで、ロボットが昼夜を問わず適正なタイミングで収穫に適したサイズの実の収穫を行うことで着果負担を軽減し小さな実の成長を促進させ、全体の収穫量と収益を向上させることが可能になります。
収穫時期を逃さない
ピーマンやきゅうりなどの生育の早い作物は、数日で実がかなり成長します。
人手が足りず収穫時期を逃してしまい、大きく成長し過ぎた果実は出荷規格を満たさず商品価値が低くなってしまいます。
機会損失を低減し、商品価値の高い時期に確実に収穫する役割をロボットが担います。
人が働けない夜間帯の収穫が可能
ロボットは人が働くことができない夜間帯でも稼働できます。
帰宅する前に機械(ロボット)をセットしていただくと夜間も休みなく収穫を行い、翌朝には収穫された作物を回収するだけで済みます。
繁忙期の人件費圧縮に貢献し、今まで手の届かなかった業務にも専念頂くことが可能になります。
AIで病害虫の早期発見が可能
機械(ロボット)は収穫だけでなく農作物の生育状況もAIで観測します。
作物の状態の良し悪しだけでなく、今までは農家さんの経験と勘が頼りだった育成予測や病害虫の早期発見も可能です。
(アグリストのロボットは収穫ハンドを介して樹液に含まれるウイルスや病気が蔓延しないように、収穫の度にカッター部分の消毒機能を備えています)
アグリストの自動収穫ロボットの映像はこちらです。
ロボット導入の金額と費用対効果について
農業を機械化(ロボットを導入)することのメリットを記載しましたが、実際に導入するとどれくらいの費用がかかるかが気になります。
各社が開発している農業用の機械やロボットとなれば1,000万円を超えるであろう製品もたくさんあり、手が出せないのではというお声もたくさん頂きます。
アグリストのロボットの金額と費用対効果についてご説明します。
アグリストのロボットは3年150万円から導入可能
アグリストのロボット「L」は初期導入費150万円から導入可能です。
上記に加えてロボット収量の10%を成功報酬として頂く料金体系となっております。
詳細につきましてはアグリストロボットの専用ページに記載しております。
『何千万円もするロボットは購入できない、少なくとも全体収量の20%の収穫をカバーしてくれるロボットであれれば購入したい』という農家さんのお声により開発がスタートした経緯があり、アグリストのロボット「L」は軽自動車1台分の初期導入費というコンセプトで展開しております。
費用対効果について
アグリストの本社がある宮崎県新富町におけるピーマンの平均収穫量は10アール当たり13トンとなっており、ロボットを導入することにより16トンまで収量が増えると見込んでおります。※「新富アグリカレッジ|ピーマン農家の経営モデル」を参考に自社測定。
金額換算すると約100万円の増加で、ロボットの費用(3年150万円+諸経費)を入れても年間40万円程の収益増加が見込める想定です。
また、アグリストファームという子会社の農業法人を設立し、ロボットを導入した農業の実践を行っております。
ハウスの視察も随時受け付けておりますので、ご希望の方は下記フォームよりご連絡をお願いします。
視察お問い合わせはこちら
ロボットの性能について
アグリストのロボット「L」は100%人間に置き換わるロボットではありません。
前章でも記載しましたが農家さんの、
- 現実的な金額で(軽トラ1台分程度の初期導入費で)
- 少なくとも全体収量の20%をカバーすれば良い
- 最小限でシンプルな機能で実働してくれれば良い
というお声を頂き開発をスタートした背景があります。
全体収量の20%をカバーする安価なロボットがコンセプトですので、人と全く同じ、またはそれ以上のスピードでの収穫性能は追い求めていません。
アグリストのロボット「L」は人とロボットが共存し収益を上げることを目指しています。
いきなり全てを担える完璧なロボットを目指すのではなく、ロボットが担える部分はロボットが担い、ロボットができない部分や付加価値の高い作業を人が担うような使い方を目指してこれからも開発を進めます。
農業の機械化(ロボットの導入)を検討している農家様、新規事業で農業を考えている会社様、アグリストのロボットや技術を使ってご協業頂ける会社様のお問い合わせをお待ちしております。
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