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AgriTech(アグリテック)とはどんな意味?メリット・デメリットも解説

2022年03月28日 イベント

AgriTech(アグリテック)とはどんな意味?メリット・デメリットも解説

Agri Tech(アグリテック)とは、Agriculture(農業)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語のことで、近年注目されている農業×テクノロジー領域の言葉です。

日本の農業は、高齢化・農業従事者の減少・耕作放棄地の増加など課題が多く、これらの問題をテクノロジーの力で解決しようとする動きが加速しています。

AIやドローン、収穫ロボットやセンシング技術、データを使用した農業がそれに該当します。

スマート農業という言葉もありますが、ほぼ同意義でしようされることが多く、スマート農業≒農業DXという認識で捉えている方が多いです。

今回は農業ベンチャーであるアグリストがAgri Tech(アグリテック)について解説し、なぜアグリテックが重要視されるかについて記載します。

AgriTech(アグリテック)とは?

アグリテックとはAgriculture(農業)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。

最先端のIT技術を駆使して機械やロボットを使い、取得したデータをもとに生産性の向上や収量アップを目指し、農業を効率化させようという狙いがあります。

日本の農業は高齢化、農業従事者の減少、農家の低所得化など様々な問題があり、衰退産業として認知されています。

現に日本の農業従事者の平均年齢は67歳、平均所得は125万円となっており、厳しい現状となっています。

一方で、有限責任監査法人トーマツの発表によると、日本の農業の生産から流通分野まで含めると約100兆円のポテンシャルがあるとされています。

この巨大な市場をテクノロジーの力で効率化し、しっかりと儲かる農業実現のための手段としてアグリテックが期待されています。

参考:農業ビジネスは「100兆円」 業種を超えた「連携」にチャンス

AgriTech(アグリテック)が重要視されている理由

高齢化による人材不足の解消

日本の農業従事者の平均年齢は67歳と言われています。

高齢化や労働力不足により耕作放棄地も年々増え続けています。

参考:内閣府 農地・耕作放棄地面積の推移

自動収穫ロボットやドローンといったアグリテックの力で作業を効率化・省力化し、人材不足の解消に貢献することが期待されています。

儲かる農業の実現

農業は3K(きつい、汚い、稼げない)と言われ多くの人から敬遠されてきましたが、アグリテックの力でこれらの問題を解消できると期待されています。

きつい労働や汚い仕事はロボットが代替できるようになり、コア業務を人間が行い、ロボットと人間の仕事の棲み分けが可能になりつつあります。

ある程度、農業をオートメーション化し、人間は付加価値の高いコア業務だけを行えばいいのです。

また、AIによる収量予測、病害虫の早期発見、収穫適期の自動化により収量が安定し、儲かる農業の実現が可能な未来が見えてきました。

儲かる農業が実現できれば、新規就農者も増え業界が活性化され発展していきます。

食糧自給率問題の解消

日本の食料自給率は37%程です。

これは1965年から統計を取り始めてからずっと右肩下がりです。

参考:農林水産省 日本の食料自給率

世界と比較してもアメリカ132%、フランス125%など先進国の中でも突出して食料自給率が低いことがデータでわかります。

アグリテックの普及で、収量の改善、儲かる農業が実現すれば自ずと新規就農者が増え食料自給率も改善に向かうと考えられています。

AgriTech(アグリテック)の活用事例

AIによるデータ化

AIの導入により、様々なことがデータ化できるようになります。

  1. 生育環境
  2. 生育状況
  3. 収量予測

など、今まで人の経験と勘に頼っていた部分がデータ化されるようになりました。

これにより、人よりも精度が高く病害虫の早期発見もできるようになり収量が安定するとされています。

また、ハウス内の温度調整、肥料や農薬の量、収穫量や収穫時期の予測など、農場に合わせた栽培ができるようになり、生産性と効率が飛躍的に改善されます。

ロボットの導入

近年農業用ロボットもたくさんの種類が販売されています。

収穫ロボット、草刈りロボット、自動耕運ロボット、農業用運搬ロボット、農薬散布ロボットなど用途に合わせたロボットを導入すれば効率化、生産性アップに繋がります。

人手不足の解消にも寄与します。

ドローンの導入

アグリテックの導入事例で有名なのがドローンです。

特にドローンによる薬剤散布は農家の省力化・効率化に貢献しており、既に広く普及しています。

10aをたった1分で薬剤散布できるドローンも登場しており、通常の1/5程度の時間で済むと言われています。

ピンポイントでの薬剤散布も可能で、人が入るのが難しかった場所でも活躍します。

また、搭載したカメラで育成状況を撮影し病気の発見なども可能になっています。

AgriTech(アグリテック)導入のメリット・デメリット

Agri Tech(アグリテック)導入のメリット

Agri Tech(アグリテック)導入のメリットとしては、

  1. 生産性が向上し儲かる
  2. 新規参入が容易になる
  3. 危険な作業が減る

上記が考えられます。

農業は3K(きつい、汚い、稼げない)と言われてきましたが、アグリテックによりそれらを改善できるようになりました。

まずはデータの活用で生産性が向上し、収益が安定するようになりました。

農家の経験や勘に頼った営農を、AIやセンシング技術を用いてデータで見ることができるようになり、新規就農者でも収量を上げることが可能になりました。

また、農業には危険な作業が付き物でしたが、危険な仕事は機械やロボットに任せて人間はコア業務だけを行えばよくなりました。

ビジネスの出界でもコア業務だけを社内で行い、オペレーティブな業務をアウトソースすることは常識でしたが、ようやく農業にもその流れが浸透しつつあります。

Agri Tech(アグリテック)導入のデメリット

Agri Tech(アグリテック)導入のデメリットとしては、

  1. 導入コストがかかる
  2. IT技術を使いこなせない
  3. 規格のバラつきがあり拡張性がない

上記が考えられます。

導入費用については高額になるため、自治体の補助金制度を上手く活用し導入費を抑えている農家さんもいらっしゃいます。

特に問題が3つ目で、会社によって製品の規格が違うので既存の製品との互換性がなく使えないという事例が多く存在します。

ロボットやAIを導入する場合は既に導入している製品や使用環境と互換性があるかチェックが必要なので注意しましょう。

アグリストの取り組み

アグリストではピーマンの自動収穫ロボットを開発しております。

収穫ロボットの手を借りたいが、何千万円もするロボットは購入できない。』という農家さんのお声により開発がスタートした経緯があります。

そのため、シンプルで安価なロボット開発を進め、アグリストの自動収穫ロボット「L」は軽自動車1台分の価格というコンセプトを掲げ初期導入費用150万円で販売しています。

また、自動収穫ロボットの効果を実証するために農業法人アグリストファームを設立し、ロボットに最適なハウスやピーマンの育て方のノウハウも開発中で、儲かる農業に本気で取り組んでいます。

農業の機械化(ロボットの導入)を検討している農家様、新規事業で農業を考えている会社様、アグリストの自動収穫ロボットや技術を使ってご協業頂けるいただける会社様のお問い合わせをお待ちしております。

農場の視察もお気軽にこちらからお問い合わせください。

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