日本の農業は、かつてないほどの変革期を迎えています。
現在の日本の注目すべき動きとして、「食料・農業・農村基本法」が令和6年5月29日に改正、6月5日に施行されました。1999年の制定から四半世紀、日本の食と農のあり方が大きく変わろうとしています。
高齢化と後継者不足は深刻化の一途を辿り、このままでは食料自給率のさらなる低下、ひいては地域社会の衰退を招きかねません。しかし、この危機的状況こそ、新たな農業のあり方をデザイン(創造)する絶好の機会だと考えます。その鍵となるのが、生産者が主導となる農業、そしてそれを実現するための革新的なコンセプト FaaS(Farming as a Service) です。

これまで、農業は専門的な知識と経験が不可欠であり、卸価格の低さ、販路開拓の難しさなど、多くの人々にとって高いハードルとなっていました。しかし、これからの時代、限られた担い手だけで農地、農作物を維持していくことは困難です。そこで求められるのは、多様な人々が、それぞれのスタイルに合わせて適正な評価のもと、農業に関われるような、より柔軟で開かれた仕組みです。
FaaSは、まさにそのニーズに応えるコンセプトです。農業に必要な様々な要素、例えば農地の管理、栽培技術の提供、農機具のレンタル、そして販路の確保などを、サービスとして利用可能にする。これにより、新規就農希望者は、リスクを軽減しながら農業を始めることができます。また、兼業農家や地域住民も、必要な時だけ必要なサービスを利用することで、無理なく農業に参画することが可能になります。
生産者主導であることの意義は非常に大きいです。これまでの農業は、流通や販売の過程で、生産者の意向が十分に反映されないこともありました。しかし、FaaSの普及により、適正な価格で取引ができるようになります。これにより、生産者のモチベーション向上と、持続可能な農業経営が実現するのです。
「農業に参入するハードルを劇的に下げて、農業をもっと幅広い人に身近な存在にする」
AGRISTは、テクノロジーを活用し、誰もが手軽に農業を始められるプラットフォームの構築を目指しています。AGRISTのFaaS構想は、農業に関わるあらゆるプロセスをサービスとして提供します。
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・農機具、ロボットの貸出
・種まき、育成管理、収穫、販売
・データ分析・管理システムを提供し、農業経営を支援 等
農業を行う人や企業は、必要なサービスだけを利用できるため、自身の規模や状況に合わせて柔軟に農業経営を行えるため、気軽に農業へ参入できます。
これからの農業は、多様な知識や経験を持つ人々が参画することで、新たな発想や技術が生まれ、より豊かで持続可能な産業へと進化していく可能性を秘めています。
AGRISTのFaaS構想は、日本の農業が直面する課題を解決するだけでなく、新しいライフスタイルや働き方を提案する可能性を秘めています。私たちは今、農業の未来を自らの手で切り拓くことができる時代に生きています。日本の農業は必ずや、より強く、より魅力的な産業へとデザインされていきます。
AGRISTでは、農業参入を検討している企業向けのコンサルティングや、収穫ロボットを使用した次世代農業の提案を行っております。
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