ドバイ1日目が終わりました。
Jスタートアップの一環で、ドバイのジャパンパビリオンにて『アグリスト』という農業ロボットベンチャーの展示をしています。
起業家でエンジェル投資家の海野慧さんと一緒に、ドバイの展示会・ジテックスを振り返っていきます。
ドバイの凄さは”石油”ではなく”ビジネスのうまさ”
うみの:ジテックスは、4日間で10万人以上の人が訪れる世界最大級の見本市で、規模がとても大きいです。「ドバイ=石油」と思う人が多いと思いますが、石油は意外と取れません。
齋藤:父も「ドバイといえば石油やろ」と言っていましたが、石油というより”ビジネスがうまい”ですよね。資本主義をハックしている。
うみの:世界一高いタワーもですが、ドバイは観光とビジネスと金融で、うまくハブになるポジショニングを取っています。
コンセプトは、世界の経由地として人々が集まりやすい、シンボリックな場所になる。
今回の展示会も、「世界中から人を集めるにはここが一番いいぞ」というのを実現するために肝入りで行っています。
未来のために利他的であれ
齋藤:私が感じたことは、2つあります。
1つは、ビジネスで儲けた人が次世代のために、私財を投じて未来につながるものを作っていること。
もう1つは、ドバイに人が集まる理由として「機運があってドバイっていいよね」「これから来るよね」というのを感じさせるのは、ビジネスにおいて重要だということです。
うみの:リーマンショックのあと、ドバイショックが来たため建設続行不可能になった世界一のタワー・ブルジュハリファを立てるお金をなんとか工面して、相当な困難のなかやり遂げた点に、起業家魂を感じましたね。
齋藤:「チャレンジは学びをテストする最高の機会」。これは世界中で言われていることで、起業家精神を掻き立てるものです。
しかし、「チャレンジしなければイノベーションは起きない」という真実があるにもかかわらず、みんなやらない。
アントレプレナーシップやフロンティア精神を忘れた国は、衰退してしまいます。
うみの:本当に”勇気”が大事ですよね。勇気をもってその機会を見出し、機会を作れるかが全てだと言えます。それができればイノベーションは生まれる。
ドバイには『イノベーション』や『己が死んでも己が作ったものは残る』という作品や建物が至る所にあります。
展示会の話で印象的だったのが、政府のゾーンが広いことです。
全ての省庁が展示を出していて、ポリスもありました。
日本の警視庁がテクノロジーに関して展示を出している、なんてことあるのかな…。
みんなが、「こういう取り組みをしていますよ」という発表の場にしているんですね。
齋藤:国力を見せつけないといけませんね。
”株式会社ジャパン”、”株式会社ドバイ”だと思うので、ブランドとして大切にしなければいけません。
チャレンジやイノベーションをするときは「危ない」「怖い」といったさまざまなブロックが出てきますが、ドバイの人がそれを突き抜けられたのは「次世代に大事なものを残したい」という思いや利他的な発想をもち、ブロックを外せたからです。
次世代のために頑張ろう!という風潮を感じますね。
うみの:今は高層ビル群が建ち並んでいますが、少し前までは砂漠でした。
何もないところからここまで作り上げてきたことがすごいと思いますし、それができたからこそ、国全体として「やれるぞ!」という自信やエフィカシー(自己効力感)が高いのでしょう。
齋藤:ドバイ1日目のビジネスレポートでした。「日本いいね」と言われるように、明日も頑張ります。
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