- Q: これからの農家はどのように稼いで行くのが良いと思いますか?
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A:
農業から農業をビジネスとして捉える人が増えています。
農家は培った技術を知的財産としてしてライセンス販売していく事が新しい収益源になります。
DX化して、沢山の人に広めて、一般化して使えるようにする。 オランダは農業をやってく過程の中で、電球を知財化して販売したりしています。
アグリストは、ピーマンからきゅうり、トマトに市場を広げて、収穫ハンドをライセンシングしていく予定です。
例えばハンドをドローンにつけて露地栽培していく。加えてENEOSと脱炭素エネルギービジネスとして、パッケージで営農型太陽発電ビニールハウスを売っていく事を考えています。
- Q: 農業のコスト構造についてどう考えますか?
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A:
現在は、農家の仕事が土作りから販売まで多岐にわたって広がっています。
ロボットが入ることによって水やり、収穫などパーツごとに切り取って、この垂直統合の構造の分離が可能です。
そして、農家は付加価値が高いところに集約して価値を高めていくことができます。
例えば、キャベツやいちごは梱包費が高いので、その部分を自動化するだけでも、農業のコスト構造の改革は進化します。
この点においては、当社の自動収穫ロボットで収穫のコストを削減し収益アップ20%をロボットが担えることができれば、総合的に梱包費の削減にもつながります。
現代では、顧客のニーズ多様化してきており大量生産大量消費ではないです。
- Q: AGRISTは将来はどのようなビジネスを展開していきますか?
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A:
農業においてバリューチェーンにおいて上流から下流まで管理することは重要だと思っています。
そうすることで労働集約型から開放されて、DXが実行されるのではないかと思っています。
農業は機械化100%が重要ではなく、アメリカの農業経済学でノーベル賞をとったセオドア・シュルツのデータではアメリカ大規模農業で機械化をすすめ人口を減らすと生産高が下がるということも示しています。
人間がやるべきこととロボットがやるべきところをわけるのが大事という点からAGRISTは収穫に注力していきます。
- Q: 将来的に農業以外の分野への進出は考えていますか?
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A:
今のところ予定はありません。
それというのもAGRISTのミッションは「日本の、そして世界の農業課題を解決する」ところから始まっています。
2017年からローカル農業研究会を始めて、農家の声を聞き続けてきたことが原点ですが、現状解決にはまだ時間がかかります。まずはミッションの解決に向けて技術開発をするのみです。
- Q: 新富町以外の地域に自社のロボットを普及させたいとお考えでしょうか?
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A:
全国展開させていきたいと思っています。
まずは実証実験で導入いただき、その後普及を考えています。きゅうりの収穫ロボットは埼玉県羽生市の農業生産法人に2台導入いただいています。その他、地元農家やJA全農などと協力し農場にロボットを導入しています。